
- 動物種類
- 犬
- 品種
- シーズー
- 年齢
- 15歳
- 性別
- 避妊メス
- 主訴・病歴
- 肝臓腫瘤(肝膿瘍)、細菌性腹膜炎
- 症例概要
- お腹が張って苦しそうな様子であるとのことで来院された。肝臓に腫瘤病変があるとのお話で、検査をしたところ、細菌性腹膜炎を起こしており、緊急手術を行った。
- 診断と治療
- 肝臓腫瘤の存在が指摘されており、近々精査の予定とのことであったが、当院へ受診された時点において、腹腔内にて細菌感染を起こしていた。肝臓腫瘤からも同様の細菌が確認されたことから、肝膿瘍の存在と肝膿瘍に由来する細菌性腹膜炎と診断し、敗血症と多臓器障害への進行が危惧され、緊急的に肝葉切除を行った。後の病理検査にて肝細胞癌と肝膿瘍と診断され、肝膿瘍から採取した検体による培養検査でブドウ球菌が検出された。その後、順調に経過している。